あなたの原風景は何色ですか?
私の原風景は、空一面に広がる夕焼けの色です。
私の生まれ育った場所は、家の目の前に広い川が流れ、
夕方になると夕焼けのオレンジ色が川一面に映ります。
夕日が沈む前は、空がオレンジ色から少しずつ紫色に変わっていき、
その色の変化が川にも映り込んでいきます。
私は、毎日この夕焼けを眺めて育ちました。
原風景とは?
人の心の奥に記憶している一番最初の風景のことです。
なので、原風景の色は色彩記憶の始まりの色になるんですね。
夕焼けの色が毎日毎日違うように、
私も日々色々なことを感じながら夕焼けを眺めました。
進学で親元を離れるときに、見納めだな。。と食い入るように眺めた夕焼け。
父が亡くなったあと、空に父の存在を感じながら眺めた夕焼け。
子どもと一緒に赤とんぼの歌を歌いながら眺めた夕焼け。
そして今回久しぶりに帰省して、母と思い出話をしながら眺めた夕焼け。
眺めた数だけ思い出があります。
そしてふと思ったのが、、
オレンジ色をよく身に着けている自分。
一人暮らしの時からずっと、部屋着でよく着ていたオレンジ色のセーター。
毛玉だらけで薄くなっても捨てずに着ていたな。
オレンジ色のお財布も持っていたっけ。
今よく穿いてるのもオレンジ色のズボン。
オレンジ色のダウンもよく着るから、二ついっぺんに着ると
全身オレンジの人になっちゃうなぁと、ダブらないように気を付けてるし(笑)
思うに、私にとってオレンジ色は、
故郷の風景や、家族のことを感じさせてくれる色なんでしょうね。
だから、オレンジ色を身に着けていると、
心も体もほっとできるんだろうと思います。
色って不思議ですね。
あなたの原風景は何色ですか?
その色は、きっといつもあなたに寄り添って、
あなたを癒したり力を与えてくれていると思います。
三木 沙織