今日は、北海道神宮の大祓式へ。
あまりの人の多さにびっくり。
神宮大人気の行事なのだった。
紙の人形に名前と数え年を書き、体を撫で
フーフーと息を三回吹きかけた人形を納める。
半年の間に溜まった厄を、
人形が代わりとなって祓い清めてくれるのだそう。
ぎゅうぎゅうの人ごみの中で、
大祓詞を唱えるのを聴きながら
巫女さんからいただいた切麻で自らをお祓いする。
それにしても、巫女さんの穿いている袴の緋色。
本当になんて綺麗な色なんだろうか。
緋色は黄みよりの朱赤だから
ブルーベースの肌が多い日本人には
割と似合いづらい色だったりする。
(顔から離れていればOK)
でも、緋色の髪飾りや袴を身に纏った巫女さんは
容姿関係なく大抵皆美しくみえてしまうのだ。
緋色は、伝統色と言われもっとも古い色のひとつ。
縄文時代には土器や土偶に
古墳の石室や石棺にもこの色が使われていたそうだ。
きっと、緋色は
日本人の縄文遺伝子を目覚めさせる色かもしれないな、、
と、バックで唱えている大祓詞そっちのけで
巫女さんの緋袴を眺めながら
あれこれ仮説をたてる時間もこれまた楽しい。
この緋袴。
なんで緋色が使われたのかは諸説あるらしく、
天照大神が女性であり
太陽の象徴の色として神に仕える巫女装束の色になった、
という説もあるようだ。
いずれにしても、緋色は
似合う似合わないとかいう概念関係なく、
日本女性のもつ強さや美しさを引き出し人を引き付ける
なんとも不思議な力があるような気がする。
パーソナルカラー、伝統色、そして色彩記憶。
ひとつの色の背景にはたくさんの引き出しがある。
色って本当にいろいろなのだ。
奥が深くて、
だから色って面白い。
カラーハルモニア
三木 沙織