思うまま感じるままに描かれたものは
どんな表現も、素晴らしい《アート》だと思う。
定期開催中のカラーヒストリーワークショップ。
回数を重ねるにつれて、そう実感するこの頃である。
先日のワークショップでのこと。
参加者さんの一人が、
「自分は絵は上手じゃない、だから上手く描けるか自信がない、、」
と不安に思っていることを話してくれた。
上手く描く必要は全くないこと、
印象に残っている記憶にまつわる感情やイメージを
まず色に置き換えてみる、ということを伝えて、
参加者さんたちと色々話をしていくうちに
だんだんと絵を描くモードに入っていくのだ。
描いている時は、皆それぞれの記憶の中に。
途中で眠くなってごろっと横になる人、
夢中で何枚も描き続ける人。
ワークショップの様子は、毎回様々である。
このワークショップは、
絵を描く時間を共有しながら
それぞれが自分の心地いいペースで表現をする場。
そして、絵を描きながら感じたこと、
気づいたことを参加者同士でシェアしていく。
冒頭の絵は、クレヨンやパステルの画材を使って描かれた一枚。
この絵を描いたのは、
「上手く描けるか自信がない」と話してくれた参加者さん。
亡くなっていくイノチ、
そして新しいイノチ。
大切な人の様々な命の形と向き合っていた時に
ふと目にした夜景を想い出しながら描いたとのこと。
参加者さんの話を聴きながら、
まるで自分の記憶のように
その夜景の情景をリアルに感じている自分がいて、
話を聴いた後、長編の映画を観終わった後かのような
深い深い感動が胸にこみ上げてきた。
表現するって素晴らしいな
と、改めて感じさせてくれた一枚。
皆《アーティスト》なのだ。
ワークショップを開催しているスペースでは、
いつも季節の花が綺麗に飾られていて
この日は牡丹の花がふんわりと澄んだ匂いを漂わせてくれていた。
ワークショップが終わった後、
スペースのオーナーさんがお部屋にやってきて皆でお喋り。
今日はこんなものもありました。
オーナーさんの手のひらにのったタンポポの綿毛さん。
ふと見ると箱に入っている綿毛さんたちも。
可愛くて皆でほっこりしてしまった。
優しい気持ちと、深い時間が共有できた喜びとで
胸がいっぱいになる。
今日もありがとう。
カラーハルモニア
三木 沙織
≪ お知らせ ≫
明日、開催予定のカラーヒストリーワークショップは満席となりました。
また来月の日程が決まったらお知らせします(^^)