カラーヒストリーを描いていると、
一枚の色彩表現がどんどん変化していくことがある。
今月の初旬に開催したカラーヒストリーワークショップ。
「その時の感情をどうやって色で表現したらいいのかわからない」
と、画用紙を前にし戸惑っている気持ちを
率直に話してくれた参加者さん。
画用紙と画材は横に置き、
参加者さんが今まで思ってきたことや普段感じていること
ひとつひとつ話してくれることに耳を傾ける。
そんな時間をしばらく過ごした後、
ふと画材を手に取られて、一枚そしてまた一枚と
たくさんの色彩表現をしていただいた。
最初はクレヨン、そしてパステルへ。
描いた後、思うままに描かれた四枚の絵を見ながら
描きながら感じたことをシェアしていただく。
マグマ、噴火。
気体になり、風になり、そして空へ。
描きながら、どんどん変化していった色彩表現。
四枚目にパステルで描かれた柔らかくふわっとした表現も、
元は一枚目に描かれた力強いクレヨンの色。
表に出たから客観的に可視化することができる。
色によって可視化された感情を眺めて
「ああ、そうだったんだな」と認め、受け入れると
描いたものが色を変えて形を変えて変化していくことがある。
そう、この行程がとても大事なのだ。
毎日過ごしていると、色々な感情が湧き上がるもの。
さっと通りすぎていくものもあるし
心の奥に留まってしまうものもある。
長い間、留まってしまうと
それは少しずつ固くなっていってしまう。
それもそれでよいのだけれど、
できればどんな感情も表に出せて
ふわふわと軽くなっていけたらいいなと思うのだ。
それは歌を歌うことでもいいし、
気心のおける友人とのお喋りでもいい。
カラーヒストリーもそのひとつ。
そう実感したから
このワークショップをはじめたのだった。
さて、この日の私の一枚。
子どもがまだ小さかった時、よく遊びに行っていた公園。
芝生の黄緑、桜の花の薄く青みがかったピンク色。
お日さまの柔らかい陽射しの淡い黄色、そして抜けるような青い空。
子どもと二人で。休日になると家族で。
春も夏も秋も冬も、ここでたくさんの時間を過ごした。
何げないあたりまえの時間だったけれど
とても大切な愛しい時間だったんだな、
と思い出しながら描いた一枚。
色とともに、当時の温もりが蘇る。
ふと、参加者さんが描いた
四枚目の色彩表現と似ていることに気づいた。
うん。こういうことがおこるのも
ワークショップの面白いところ。
一人で描くのもいいけれど、やっぱり
誰かと一緒に表現できることっていいな、と思う。
さてさて
定期開催中のカラーヒストリーワークショップ。
来月のお知らせです⇩
〇 日にち
6月26日 水曜日 10時~12時
〇 定員
3名様まで。
※ホームページのお問い合わせフォームより、
事前のお申し込みをお願いします。
〇 参加費
お試し価格の1500円。
※ 新メニュー記念にて4月~9月までをお試し期間とし、
期間中は、通常価格2500円のところを
1500円でご提供させていただきます。
〇 場所
中央区円山のコミュニティスペース。
※ ゆったりリラックスできる気持ちのいい空間です。
参加のご連絡をいただいた方に詳細をお知らせします。
一回だけでも、続けてでも。
どんなスタイルのご参加でもOKです。
お一人でも、お友達同士でも☆
ご参加をおまちしています。
三木 沙織