今朝、子どものお弁当にいれる玉子焼きを作りながら
母のことを思い出した。
今日は、母の誕生日。
遠く離れて暮らすようになってからは、
なかなか一緒にお祝いをしてあげられていない。
私は、母の作ってくれる玉子焼きが大好きで、
子どもの頃のお弁当には必ず!と言っていいほど
玉子焼きが入っていたものだ。
ある日、小学生の頃だったか、
母に玉子焼きの作り方を教えてもらった。
溶いた玉子を何回かに分けて、
くるくると巻きながら焼いていく。
くるくる巻くのがなかなか上手くできなくて、
出来るのはぐちゃぐちゃの玉子焼きばかり。
「できなーーい!!」と嘆く私に
根気よく、くるくる巻いていくコツを教えてくれた母。
何度も何度もチャレンジして
やっと、くるっと巻くことができたときは
スゴく嬉しかったのを覚えている。
それからは、玉子焼きを作るのが楽しくて楽しくて。
いつからか、玉子焼きを作るのは私の担当になった。
進学で親元を離れる時に、母がプレゼントしてくれたのは
玉子焼き専用のフライパン。
今も大切に使っている。
そんなことを思い出しながら
玉子焼きをくるくるしていたら、
なんだか涙があふれてしまった。
10連休の初日に玉子を焼きながら泣いている自分。
何だか笑ってしまう。
今朝の玉子焼きは少し焦げ気味。
子どもも唯一作れる料理が玉子焼き。
一回教えたら直ぐにできるようになって、
気が向いたら作ってくれる。
なかなか上手。
いつか、子どもが巣立つとき。
私も母がしてくれたように
玉子焼き専用のフライパンをプレゼントしようかな。
三木 沙織