日々のもろもろに追われ(を言い訳に)、しばらくご無沙汰していたブログです。
これからまた、カラーのことや日々感じていることを、
思うままぽつぽつと綴っていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします(^^)
先日(といっても一か月以上たちますが)、生活クラブさんのワクワク祭りで、
親子対象のカラーセラピー公開ワークショップを開催させて頂きました。
ちびっこさんから小学生、お父さんやお母さんの親子5組に参加して頂き、
色々な言葉をキーワードにし、それぞれがイメージした色を
パステルの画材を用いて表現して頂くワークショップでした。
2~3歳のちびっこさんには難しいかな…と少し心配しながら、
「温かい色ってどんな色?ふっと浮かんだ色を手に取って、
その色をい~っぱい味わいながら好きなように塗ってみてくださいね」
と言葉をかけながら、ワークショップが始まりました。
ワークショップでは、パステルの画材を白い紙にのせて、
手のひらや指ですりすりと馴染ませていきます。
お父さんやお母さんも、お子さんと一緒に手のひらを色だらけにしながら
無心に色と向き合っていました。
すると、「温かい」というキーワードを赤い色で塗っていた3歳くらいのKちゃんが、
「手があったかくなってきた~ぽかぽかするよ」
……と!
なんと素直な感性なんだろう…と暫し感動してしまいました。
次に、「冷たい」というキーワードを色で表現して頂くと、またしても先ほどのKちゃん。
青い色で手のひらを真っ青にしながら、
「寒い!手が冷たくなっちゃったよ」
……!!
ワークショップでこんなにダイレクトに色を体感してくれたのは初めてです。
改めて、日々「色は五感で感じている」ことをKちゃんが教えてくれました。
ありがとうKちゃん。
そして面白いなと思ったのが、「お父さん」「お母さん」というキーワードでした。
お子さんがイメージする対象は、一緒にワークに参加しているお父さんとお母さん。
お父さんとお母さんがイメージする対象は、その場にいない自分のお父さんとお母さん。
それぞれ対象とする人は違うのに、親子で表現した色がとても似通っていました。
面白いですね~。
印象的だったのは、
「お父さん」「お母さん」の色と向き合っている時の皆さんの表情。
リラックスした表情や、少し緊張した表情。
参加者の皆さんが、それぞれ抱えている色々な感情と向き合っている様子を傍で感じました。
そして、「お父さん」「お母さん」の色は、皆さん一番丁寧に時間をかけて塗られていました。
やっぱりお父さんとお母さんって、色々な感情をひっくるめながらも大切な存在なんですね。
最後に、皆さんが表現してくれた色をキーワードごとに並べてシェアさせて頂きながら、
お子さんの中で最年長だった高学年のYくんに実験台になってもらいました。
目をつぶってもらってから、赤い色と青い色の同素材の布を握ってもらい、いざ質問。
「温かく感じるのはどっち?」
神妙な面持ちのYくん。
そーっと上げかけた青い布を握った手をサッと下ろし、
もう一度両方の布をギュッと握りしめ暫し考え、赤い布を高々と上げてくれました。
「赤い布を握った手のほうがだんだん温かくなってきた?!」
と、Yくんが感じた感想を聞きながら、色のお話を少しさせて頂きました。
色は、光が反射することで色として見えていること。
どの色もそれぞれ違う光の動きをしていること。
赤い色の光は体を温める赤外線と近い動きをしているので、
赤い色は温かいと体が感じていること。などなど。
Yくんのリアルな体感のおかげで、ちびっこさん達も
何となくお話ししたことのニュアンスを感じ取ってくれた様子でした(多分)。
今回のワークショップは、私にとっても「色って面白いな、不思議だな」と、
改めて感じさせてくれるものとなりました。
この場をセッティングしてくれた生活クラブワクワク祭りの関係者の皆さま、
そして、ワークショップに参加して頂いた皆さま。
素敵な機会をありがとうございました(^^)
三木 沙織