人の心を描く、人仏画を制作している画家の黒田晃弘さん。
昨年の6月から、黒田さんを講師に招いて親子のアートワークショップを開催しています。
毎回テーマがあり、黒田さんから様々な表現方法の手ほどきを受けながら、
親子でアートを楽しんでいます。
1月は、「星」をテーマにしたワークショップ。
最初に、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の冒頭部分を朗読し、
銀河や天の川のイメージが膨らんでからワークに入りました。
最初の銀河の絵は、黒い画用紙に魚を焼く金網を置き、
白いペンキを含ませた歯ブラシをシャシャッ!とこすって表現したもの。
金網に歯ブラシ?!と、最初はみんな目が点になっていたけど、
いざやってみると、これがまた面白い!!
勢い余って絵の具があちこちに飛び散り、
お母さんも子どもたちもキャーキャー言いながら
色々な銀河の絵が部屋中に溢れました。
そして次は、色々な形を点で結びながら上下左右対象に描いていくとのこと。
どんどんどんどん描いていくと、こんな感じになっていきます。
それから、最初に描いた銀河の絵に今の手法を使って点と点を結んでいくと、、
オリジナルの星座が出来上がりました!
「自分だけの銀河を創り出しているみたい、、、」
ワークの途中、画用紙に向かいながらそんなことを感じました。
黒田さんは、毎回意外な道具を使って表現していくことの面白さや、
創造力やインスピレーションが自然と湧いてくるような様々な手法をシェアしてくれます。
そんな訳で、今までのワークショップをちょっとかいつまんでご紹介☟
1回目は、「似顔絵」
最初に、黒田さんご自身の物語を聴かせてくれました。
そして、人の顔を描く時は自分の心が感じているものを描いていくのだと。
心でとらえたものを表現することがアートなのだと話してくれました。
それから、黒田さんが自ら炭にした木炭を使い、
ペアになって相手の顔(心)を描きました。
2回目は、「生命の木」
描く前に、黒田さんが木を描きながら
木そのものが持つエネルギーなどの話をしてくれました。
目に見えている部分だけではなく、
土の中に存在する目に見えない部分のイメージも
十分に膨らませてから描くことができました。
3回目は、「図形」
ボールペンを使い、様々な形を左右上下対象に描いていきました。
その法則で描き進めていくと、なんとお城が描けましたよ!
4回目は、「スクラッチ」
クレヨンを塗り重ねて水槽を描き、魚などを描きました。
それぞれが表現したものを観ながら黒田さんが解説。
描いたものに、今の心の状態や思考パターンなどが表れていることがわかりました。
ズバリだったな、、、
5回目は、「手」
白のクレヨンで手の輪郭をなぞり、
その周りを水彩絵の具を含ませた筆で描くと、、、
クレヨンが絵の具をはじいて、手がふわ~っと浮き上がります。
交互に手を重ねてなぞっている親子もいましたよ。
まるで手を繋いでいるかのようで、心がじんわりしてしまいました。
私も息子くんに持ち掛けてみたものの「やだっ!」と言われ、
自分の手だけで制作、、、ちぇっ!!
こんな感じで、黒田さん親子アートワークショップは、
お母さんも子どもも一緒になって画用紙に向かい、
それぞれが思うまま感じるままに、自分の表現に没頭する時間です。
親子というよりも、友達と一緒に描いているような感覚になっていくから不思議。
このような機会を与えてくれている黒田さんに感謝です。
さて、次回はどんなワークショップになるのかしら☆
楽しみ楽しみ♪
三木 沙織